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インフラ構築で失敗しない!オンプレ・クラウド選定と外注の5つのポイント

タジケン

タジケン

テクラル合同会社

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インフラ構築で失敗しない!オンプレ・クラウド選定と外注の5つのポイント

インフラ構築とは、サーバーやネットワーク、ストレージなど、ITシステムを稼働させるための土台(ITインフラ)を設計・構築するプロセスのことです。構築を成功させる最大のポイントは、初期の要件定義でビジネスの成長スピードを見据え、オンプレミスかクラウドかを適切に選定することにあります。

要件定義で拡張性を考慮しなかった結果、導入後わずか1年でシステムリプレイスを余儀なくされ、多額の追加コストが発生した事例も少なくありません。

本記事では、環境選定から外注パートナーの選び方、セキュリティ対策に至るまで、失敗しないインフラ構築の5つの重要ポイントを解説します。

インフラ構築とは?その重要性と基本

システム開発を成功させる上で、基盤となるインフラ構築は最も重要なプロセスのひとつです。インフラ構築とは、アプリケーションを動かすためのサーバー、データを保存するストレージ、それらをつなぐネットワークといった物理的・仮想的なリソースを整備することです。

ITインフラの構成要素(サーバー、ネットワーク、データベース)がビジネスの土台となっていることを示す概念図

インフラ構築において特に初期段階で求められるのが、自社のビジネス要件に合わせた要件定義です。例えば、将来的なトラフィックの増加を見越して拡張しやすい構成(スケーラビリティ)を設計したり、障害発生時にもサービスを継続できる可用性を確保したりすることが挙げられます。この要件定義が曖昧だと、サービス開始後に性能問題やセキュリティリスクが発覚し、大規模な改修が必要になることも少なくありません。

なお、大規模なシステム基盤を整備する際には、初期費用が大きな課題となるケースもあります。コスト負担を軽減するためには、外部の支援制度を活用するのも有効な手段です。クラウドインフラの具体的な構築手順については、インフラ構築 AWS入門|失敗しない6つの工程と成功のポイントも参考にしてください。

このように、初期段階でビジネスの成長を見据えた設計を行い、適切な環境を選択することが、安定したシステム基盤を実現するための要点となります。

インフラ構築のオンプレミスとクラウド選定基準

インフラ構築において、オンプレミスとクラウドのどちらを選択するかは、プロジェクトの成否を分ける重要なポイントです。まずは両者のメリットとデメリットを正しく理解し、自社の要件と照らし合わせることが不可欠です。

オンプレミスとクラウドのインフラ構築における特徴を比較したインフォグラフィック

比較項目 オンプレミス クラウド
初期費用 サーバー機器の購入や設置工事が必要なため高額 従量課金制が多く、初期費用を大幅に抑えられる
ランニングコスト 機器の保守費用や設置スペースの電気代が固定で発生 利用したリソース分だけの支払い(使えば使うほど増える)
カスタマイズ性 自社専用環境のため、柔軟かつ高度なカスタマイズが可能 サービス事業者の仕様に依存するため制限がある
拡張性 リソース追加にはハードウェアの調達・設定が必要で時間がかかる 管理画面から即座にリソースの拡張・縮小が可能
セキュリティ 閉域網での運用が可能で、自社の厳格なポリシーを適用しやすい 事業者のセキュリティ基準に依存(責任共有モデル)

選定の判断基準は、主に初期費用・セキュリティ要件・拡張性の3点です。オンプレミスは自社専用の環境を構築するため、金融機関や医療機関など高度な機密情報の取り扱いや独自のカスタマイズ要件を満たすことができますが、初期費用が高額になります。一方、クラウドは初期費用を抑えつつ、事業の成長やトラフィックの増減に合わせて柔軟にリソースを拡張できる利点があります。

クラウドのスケーラビリティを活かした代表例が任天堂株式会社です。同社はDeNAとの協業によるスマートフォン向けゲームの配信基盤にAWSを採用しました。「Super Mario Run」はリリース後わずか4日で全世界4,000万ダウンロードを達成しましたが、サーバーダウンすることなく大規模なアクセスに対応しています(出典:AWS 導入事例)。予測が難しいトラフィックの急増に対して、オンプレミスで事前に潤沢なリソースを用意するのはコスト的に非現実的ですが、クラウドであれば柔軟に対応が可能です。

自社のビジネス要件や、将来的なシステム拡張性を見据え、最適な環境を選択することが求められます。

運用を見据えた設計と監視体制の構築

インフラ基盤の設計において見落とされがちなのが、構築後の運用フェーズを見据えた設計です。システムは稼働してからが本番であり、トラブルを未然に防ぐための監視体制や、障害時の復旧手順を初期段階で組み込んでおくことが不可欠です。

インフラ運用の監視体制と自動化の仕組みを示すフロー図

実際にインフラを現場で運用する際は、監視ツールのアラート設計に注意が必要です。すべての異常を通知する設定にすると、担当者が疲弊し、重大なインシデントを見逃すリスクが高まります。対応が必要なアラートの閾値を適切に設定し、運用負荷を軽減する仕組みを構築してください。

適切なインフラ選定と設計は、運用コストに大きな影響を与えます。KDDI株式会社では、基幹システムのデータベースをOracle DatabaseからAmazon Aurora PostgreSQLへ移行し、データベース運用コストを半減させることに成功しました(2025年1月完了。出典:AWS 導入事例)。クラウドのマネージドサービスを活用することで、従来の煩雑な保守作業から解放され、運用が大幅に効率化された好例です。

最近では、運用設計や障害対応のフロー作成において生成AIを活用し、作業効率を高める企業も増えています。インフラ運用の自動化・信頼性向上の手法についてはSREとは?分かりやすく解説!インフラ運用を成功に導く8つの原則と事例も参考になります。

システム開発・SaaS導入支援とパートナーの選び方

インフラ構築を成功に導くための第4のポイントは、適切な外部パートナー(開発会社)の選定と連携体制の構築です。自社のリソースだけで高度なネットワークやサーバー環境を整備・運用することは難易度が高く、技術力の高いパートナーの力を借りることがプロジェクトの成否を大きく分けます。

近年では、インフラ環境の構築と同時に、業務効率化のためのシステム開発やSaaS(Software as a Service)を組み合わせて導入するケースが増えています。そのため、外注先の選び方としては、単なるインフラ構築のスキルだけでなく、SaaSの導入支援からカスタマイズ、運用までを総合的に伴走できるかが重要な判断基準となります。AWSやGoogle Cloudといったクラウド環境のベストプラクティスに加えて、既存システムとのAPI連携を含めた全体設計ができるパートナーを選定してください。

パートナーと契約する際には、SLA(サービス品質保証)で障害発生時の対応時間や復旧目標を具体的に定めておくことが重要です。例えば、「障害検知から30分以内に一次対応を開始する」といった明確な基準を設けることで、万が一の際にも迅速な復旧が期待でき、ビジネスへの影響を最小限に抑えられます。構築前の明確な役割分担と、運用・システム連携を見据えた引き継ぎ体制の構築が、安定したビジネス基盤を長期的に維持するための鍵となります。

将来を見据えたセキュリティとスケーラビリティ

インフラ構築において、将来のビジネス展開を見据えたセキュリティ対策とスケーラビリティの確保は欠かせません。システムの安定稼働を継続するためには、リリース後のアクセス増に耐えうる構成や、最新のサイバー攻撃に対する防御策を初期段階から組み込んでおく必要があります。

特にクラウド環境を利用する場合、責任共有モデルに基づき、どこまでがクラウド事業者の責任で、どこからが自社の管理範囲になるかを明確に定義しなければなりません。例えば、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入やデータベースの暗号化といった対策は、利用者側の責任範囲となることが一般的です。

スケーラビリティの確保は、グローバルにサービスを展開する企業にとって生命線です。NetflixAirbnbといった企業は、AWSの柔軟なインフラを活用することで、世界中の膨大なトラフィックに対応し、急成長を支える基盤を構築しました。初期段階から将来の成長を見越した設計を行うことが、ビジネスチャンスを逃さないために不可欠です。

インフラ構築に関するよくある質問

インフラ構築の費用相場はどのくらいですか?

構築するシステムの規模や要件によって大きく異なりますが、小規模なクラウド環境であれば数十万円からスタートできるケースもあります。一方、独自のセキュリティ要件を満たすオンプレミス環境や大規模なシステム基盤を構築する場合は、数百万円から数千万円規模の予算が必要になることが一般的です。

オンプレミスからクラウドへの移行は後からでも可能ですか?

はい、可能です。実際に多くの企業が既存のオンプレミス環境からクラウドへの移行(クラウドマイグレーション)を実施しています。ただし、移行にはシステムのアーキテクチャ見直しやダウンタイムの調整が必要になるため、新規構築時よりも綿密な計画と高度な技術力が求められます。

まとめ

本記事では、システム開発の成功を左右するインフラ構築における5つの重要なポイントを解説しました。安定したシステム基盤を確立するためには、以下の要素が不可欠です。

  • ビジネス要件に合わせた最適な環境選定
  • オンプレミスとクラウドの費用・セキュリティ・拡張性での比較検討
  • 運用・監視体制と障害復旧手順の事前設計
  • 信頼できる外部パートナーとの連携と明確な役割分担
  • 将来を見据えたスケーラビリティとセキュリティ対策

これらのポイントを押さえることで、貴社のシステムは安定稼働し、ビジネス成長を力強く支える基盤となるでしょう。長期的な視点での計画と実行が、成功への鍵となります。

この記事を書いた人

タジケン

タジケン

テクラル合同会社

一部上場企業を経て広告代理店に入社し、デジタルマーケティングの知見を深める。現在はテクラルにて、数千万規模の大型案件でプロジェクトリードを担当。KPI設計や広告運用などのマーケティング領域から、AIを活用したシステム開発の導入支援までプロダクトの成長を一気通貫でサポートしている。本ブログでは、事業フェーズに合わせた実践的なノウハウをお届けする。

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